コンピュータはプログラムによって動く。コンピュータを道具としてきちんと使いこなすために、プログラムを書くときの思考法や、基本的な約束事を学ぶことから始めよう。
1時限目 「コンビューターという"部下”の潜在能力を引き出せj【南場智子】
変わるマネジャーの条件
5~10年後には全ての業界の常藤が覆る。そんな変革の時代に生き残るのは、人だけでなく、コンピューターの潜在能力をも引き出せるマネジャーだとする
恐怖から守りに入ろうなった瞬間に、その会社の5年後、10年後の負けが決まる
そういうリスクを感じたのなら、自らの事業を捨て、変えていく。改革し、他の領域を攻めていく。
自ら壊していかない限りはゼロになってしまう
求められるマネジャーの条件も変わってきています
頭脳のかなりの部分をコンピューターが担うようになる、あるいはかなりの仕事を機械が担うようになるときに、その機械をつかさどるコンピューターと対話ができるかどうか、それから仕事のパートナーであるコンピューターに影響を及ぼせるのかどうかが、とても大きな意味を持ってくる。
それには、コンピューターについて一定の知識があった上で、自らコードを書ける人は手を動かし、
書けない人も道具でありパートナーであるコンピューターに対し、「こういうふうに作り変えたい」と、ちゃんと約束事一踏まえて、影響を及ぼさないといけない。
生き残るために理解すべきはコンピューターの構造
会社の「管理職」が管理する対象の部下が全て「人」である時代はもう終わりで、これからの時代はかなりの割合でコンピューターが入ってくるわけです
コンピューターが相手であっても同じです。「今はこの業務をやっているけれども、もっとできるはずだ」とポテンシャルをつかみ、それを自分たちの意図に応じて発揮してもらう。
ポテンシャルがちゃんと分かる人と、今まさにある道具としての姿以上のものは分からない人とでは、マネジメントのパワーが全く違ってくるわけなのです。
自分でコードが書けなくても、自分で直接影響を及ぼせなくても、ポテンシャルが分るようになることです
コンピューターの仕組みはどうなっていて、何が得意なのか?どこまで可能で、何ができないのか?今ある道具としての機能はどこまで拡張できて、それはどれぐらい大変なものなのか?
こういったことが分からないと、そもそもチームのマネジメントができない。逆に分かった上でエンジニアたちと接するのであれば、管理職としてパワーを発揮できる。
2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されます。コードを書けるようになるということであれば、小学生、中学生からの方がいい。効率的です
求められるのはあくまで、コンピューターのメカニズム、構造を理解することなのです。コンピューターに指示を出すことに対する理解です。
チームには、論理思考型、ひらめき型など、さまざまなタイプの人がいてしかるべきです。
2時限目 問題形式でみるみる身につくプログラミング的思考
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Column AI時代だからこそ人間とは何かが問われる【村上陽一郎】
技術の進歩によって教師と学生、教える側と教えられる側の関係が大きく変わりつつ
ります
本気で学びたい人は、大学になど行かなくても、ウェブサイトで何が正しい情報かを見極めることができれば、自分で相当の勉強ができる状況が生まれていることは確かです。
そうしたときに重要となるのが、ウェブサイト上にあふれる情報の中からフェイクではない情報、本当に自分が必要とする情報、本質的な情報を見分ける洞察力です
この洞察刀を養うためには、「本物」にじかに出合うことです。本物というのは、フエイクの恐れが
ないもの、すなわち古典です。本物である古典に正面から向き合って格闘してみること。これが遠回
りに見えて洞察刀、ひいては教養を身に付ける一番確かな道だと思
っています。
何故不祥事は続くのか?
私はAI時代を、あまり悲観していません。なぜか。あるホスピスで実際にあった出来事に心を揺
さぶられたからです。
人間の魂に触れるようなコミュニケーションは、AIにはできない。AI時代だからこそ、人間同士のコミュニケーションに光が当て直されるのではないかと期待しています。